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今回の執筆者: Kicca(キッカワアコ)手芸作家
著書『ツヴィストソムと北欧刺繍』は2014年に発売され、同年全国各地での作品展も開催。北欧の伝統的な手仕事からインスピレーションを受け、伝統技法や紋様をベースに用いながら作品を製作。フォークロアな雰囲気の繊細な刺繍やビーズ織りにファンも多い。HPやInstagramでは、製作活動とともに北欧・東欧の雑貨や手芸書のコレクションも紹介している。http://kicca.jp

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手工芸関連、植物や動物の図鑑など、古書を中心に集めた本棚。表紙のデザインが好みの本は飾っていつも目に入るように。気分に合わせて差し替えています。 置物、作品なども本と一緒に並べて。本の背表紙に刺繍のオーナメントを掛けて飾るのも好きです。

ヨーロッパの古い手芸書の収集を始めてから10数年が過ぎました。民族衣装への興味から東欧の刺繍と出会い、ハンガリーやスロバキア、チェコなどの古い図案集などを手に入れ、眺めて楽しんだり、作品制作の参考などにもしていました。刺繍の経験はまだまだ浅い頃でした。

刺繍への興味がさらに深くなり、追求を続けるうちに、色合いの優しいスウェーデンの刺繍にたどり着きました。地方ごとに異なる素朴な伝統刺繍の数々、技法の豊富さ、素材の質感、ブックデザインなどに強く惹かれ、その後は主にスウェーデンの刺繍の研究を続けることとなりました。初めのうちは伝統刺繍や民族衣装、手工芸全般を紹介した古書をいろいろと入手し、写真と図解を参考にしながら刺繍や手工芸についての勉強(実践も含め)をひとり黙々と続けていました。小さなサイズのかわいらしい本が多かったことも、楽しく勉強を続けることができた要因のひとつだったかもしれません。 スウェーデンの刺繍についてのざっくりとした知識が得られた頃、興味はしだいに伝統織物へ向かい、そこでもまたたくさんの古書のお世話になりました。そして、そこから織物を模倣した刺繍(vävsöm・織り刺し)なども自分の作品の定番となっていきました。古い手芸書は趣のある写真を眺めるだけでも楽しめますが、実用書としてもちゃんと役立ってくれ、知識の面でも、気持ちの面でも、自分を豊かにしてくれる存在であると感じます。


最近ではふたたび東欧の国々の素朴で力強いフォークアートにも惹かれるようになり、古書を集め始めました。北欧、東欧をはじめ、ヨーロッパ全体の国々に対しての、クラシカルなデザインへの興味が深くなってきています。このように趣向が変化してきた時にも、まずは本を探すことから始めます。ページに掲載された写真はもちろん、古い時代に作られた本全体のデザインや質感から得られるものも多くあるように思えます。


アイデアソースにもなってくれている、民族衣装のデザインを楽しめるイラスト集や写真集、フォークアート関連の本やカードなど。素朴な雰囲気で、特にモノクロ写真、繊細なイラストものに惹かれます。

ヨーロッパの手工芸関連の古書はカバーデザインに素敵なものが多く、小さなサイズのものは壁に飾るのにもちょうど良く、インテリアとしても役立ってくれています。古い置物や道具類などとも相性が良いことが多いため、一緒に飾って楽しむことも。また、ちょっとした写真撮影の際にも素敵なデザインのページが活躍してくれたりもして、一冊で幅広く楽しめるものだと感じられます。

古い手芸書収集を経て、ここ数年では「古い書籍」そのものへの関心が高まってきています。手芸書の他に、デザイン関連書籍、写真集、植物や動物の図鑑など、趣味として楽しめる本も少しずつ集めるようになってきました。作業の休憩時、就寝前など、ホッとしたい時には植物や動物の絵や写真を眺めると和んだ気持ちになります。また、古い本は紙の質感にも趣があり、印刷の具合も素朴なものが多く、ページに触れているだけでも落ち着いた気持ちになれます。 古書は自分の好きな要素が盛り沢山に詰まったものだと感じます。古い写真、古い絵、古い紙、古い印刷物。年月を経たものだけにしか醸し出せない表情を見ることが好きです。そして古い時代に生きた人が、何を伝えたくて、どのような思いで作った本なのか、ということを意識して感じたり想像したりしながら触れた時には、さらにその本を深く楽しむことができるような気がします。


作業用のテーブルにはいつも、表紙のデザインが好みの本を1冊飾っています。 この本は表紙に文字が入っておらず、1枚の絵のように楽しめます。ノルウェーのフォークアートに関する本。休憩時間にはちょこっと本のページをめくると気持ちがほぐれるため、テーブルの端のほうに数冊置いておくことも多いです。